「僕は、PLS(原発性側索硬化症;げんぱつせいそくさくこうかしょう)という

100万人に1人の難病にかかりました。

身体を動かす命令を伝える神経が少しづつ壊れていく病気です。

足や手が動かなくなっていき、言葉も話せないようになり、寝たきりになる。

そんな病気に僕は選ばれてしまいました…」

 

 

病気の影響で声を出しづらい状態でも、ゆっくりと、丁寧に一生懸命語ってくださる落水さん。

生徒たちはただならぬ気配を感じたのか、一言も漏らすまいと真剣に聴き入ります。

 

「寝たきりでしゃべることすらできない未来、想像してください」

眉をひそめる生徒、下を向く生徒…

「それでも、僕は今、人生で一番幸せです」

 

どのようにして、難病という悪夢から将来の夢をみられるようになったのか。

どのようにして、前向きになって毎日を楽しめるようになったのか。

 

落水さんは、生徒たちに問いかけます。

「 周りに赤いものがあるでしょう?

今から赤いものをできるだけたくさん数えてください。

一番たくさん数えた人にはプレゼントが…そう言うとみんな真剣なんだよなぁ…^^」

我先にと、必死になってあたりをキョロキョロ見回す生徒たち。

……

「はい!では時間です。…さて、紫のものはいくつありましたか?」

「は?!」「えぇーーーーーー!!!!!」「赤やろぉーーー!!」

みんなの狐につままれたような顔に笑顔で落水さんは言いました。

 

「人はね、見ようと思ったものしか見れないんだ。」

 

暗い将来、マイナスなこと、

そんなことばかり考えていたって、明るくは絶対になれない。沈んでいくだけ。

それに気づいたとき、落水さんの毎日が前向きに変わっていったということ。

 

そして、「前向きは技術である」ということ。

技術である以上、磨けるものなんだ。練習できるものなんだ。

そして、前向きな人の周りに人が集まってくること。

いい循環でしょ、そう教えてくれました。

他にも、楽しくわかりやすく、

たくさんのかけがえのないお話を通して、

みんなの心にしっかりと植え付けてもらった「生きるということ」

 

たくさんの若者たちに囲まれながら、間違いなく、

この場にいた誰よりも前向きで、

誰よりも夢があり、誰よりも充実した毎日を送って、

誰よりも幸せなのは、目の前にいる、車いすに乗った落水さんでした。

 

この出会いを生徒たちも決して忘れないことでしょう。

 

落水洋介さん、本当にありがとうございました。